うつ病になってから、大好きな読書ができない…とお悩みの方はいませんでしょうか。
私はずっと読書が趣味だったので、ある日読書ができなくなったときは衝撃を受けました。
今は少しずつ身体を慣らしていって、調子のよい日は読書をできることができるようになりました。
うつ病になってから本が読めない…原因とは
うつ病になってしまうとなぜ読書をするという行動が難しくなってしまうのでしょうか。
考えられる原因を4つ考えてみました。
集中力の低下のため
まずは集中力の低下のためです。
うつ病になってしまうと、小さな物音や話し声などが気になってしまい、集中することが困難になってしまいます。
そわそわしたり、別のことを考えてしまったり、気持ちが様々なところに分散するという症状もあるので短い時間での集中もできないようになってしまうため集中力が必要な読書が困難になってしまいます。
意欲の低下のため
そもそも本を開けなくなる…ということもあります。
これは意欲の低下で、そもそも読みたい気持ちにならないためです。
本を読むというのは脳をかなり動かすことになります。
小説であれば、脳内で映像を再生したり登場人物の気持ちを考えたりやることが多いと感じます。
うつ病の人は映像を再生したり、気持ちを考えたりするという行動にも意欲の低下でたどり着けない場合が多いです。
疲労感が抜けないため
フルマラソンを完走した直後にいきなり読書をする人がいないように、疲労感があるのに読書をする人もいないはずです。
読書というのはある程度気持ちに余裕がないと出来ない趣味だと思っています。
学生の頃はあんなに本を読んでいたのに、社会人になって本が読めなくなってしまう人がたくさんいるのもこの疲労感が抜けないというのが原因になっているのではないでしょうか。
疲労感が強いとそんなことより休みたい、眠りたい…となってしまいます。
うつ病のひとはその疲労感が人より強く出る傾向になります。
日常で疲れてしまっているので、読書まで手が伸びないのです。
うつ病になってから本が読めない…読書が難しいと感じるときの対処法
では、本を読めるようになるためにはどうしたら良いのでしょうか。
対処方法を5つ考えました。
気負わずに休む
まず、本を読めない、手に取れないほど疲弊しているのであれば今あなたに必要なのは圧倒的な休息ではないでしょうか。
まずはしっかり休んで、スマホ片手に読みたい本を見つけてみる…という行動だけでも読書へ進むワンステップになります。
どんなに疲れていてもスマホの操作だけはできることが殆どなので、スマホで気になる本の感想や評判を調べて、意欲が出てきたら近所の本屋さんまで散歩がてら実物を見に行くのもいいでしょう。
とにかく、本に興味が出てくるまでしっかり休む!が大事です。
短いコンテンツから始める
リハビリのために最初から長い本を読むのではなく短いものから始めるのはどうでしょうか。
長編用小説ではなく、短編小説がたくさん収録されている文庫本や、最近は「5分で読める!」といったキャッチフレーズがついている本も多くあります。
また、児童文学等も短めなお話が多いのでおすすめです。
時間を決めて読む
無理にすべてを読もうとしなくても、今日は5分だけ読むぞ!という心意気で読み始めるのも効果的です。
たとえ5分かけて1ページしか読めなくてもそれはそれでいいですし、たくさん読めたなら今日は調子が良かったんだなと自分の状態を知ることができるようにもなります。
ストーリー性のないものを読む
あまりストーリー性がない本を読むこともおすすめです。
私はよくエッセイを読んでいました。
特に星野源さんのエッセイやさくらももこさんのエッセイはくすっと笑えるものが多く、穏やかでとても良かったです。
メッセージ性や物語の緩急が激しい小説よりもエッセイの方がラフに書かれていることもあってのんびりとした気持ちで読めるのも良いです。
お気に入りの本を再読する
学生のころ読んでいた本など懐かしい本を読むのもとっても効果的です。
ある程度の話を覚えているのであれば最初から読まなくても途中から読み始めたりしてみてもいいかもしれません。
新しい本を読むより、リラックスした気持ちで読めるのではないでしょうか。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
無理に読書をせず、時には途中から読んでみたり5分だけ読んでみたり…少しづつ慣れていって気分転換の方法に読書が戻ってきてくれたら、うつ病の症状を緩和させることにもつながると思います。
この記事を通して、みなさんがまた楽しく読書できる環境に戻れる助けになれたら幸いです。
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