うつ病で通院中の医師と相性が悪い?医師変更のポイントと解決法

うつ病関連

うつ病で通院をしていると、あれ…この医師の言ってることって本当なのかな?なかなか病状が良くならないな…など違和感を覚えることもあります。

そんなときの対処方法を解説していきたいと思います。

うつ病で通院中…医師と相性が悪い?担当医を変更することはできる?

医師と相性が悪いと感じた場合、担当医の変更は可能です。

私自身、担当医の受診態度やクリニック自体に不信感を覚えて、クリニックを変えた経験があります。

うつ病の知り合いも担当医の変更をしたことがあると言っていたので、担当医やクリニックの変更自体それほど少なくないことかもしれません。

うつ病で通院している医師と相性が悪いと感じられる場合に考えられる原因

担当医の変更は可能ですが、いきなり変えてしまうと様々な問題が生じる可能性や何度も担当医の変更をしないといけない事態になりかねないので、しっかりと原因を見極めましょう。

コミュニケーションの不一致

原因のひとつとして考えられるのが、コミュニケーションの不一致です。

コミュニケーションの不一致があると、自分の症状や感情をうまく伝えられなくなり、医師がうつ病や他の精神疾患の正確な診断が難しくなります。

結果、治療方針が誤ったものになり、効果的な治療ができなくなる可能性があります。

メンタルの病は似たような症状を持つものが多いです。

うつ病、双極性障害、不安障害、PTSDなどは、共通して「気分が沈む」「やる気が出ない」といった症状があります。

しかし、上記は異なる疾患であり、治療法も異なります。

もし、「気分が落ち込んでいる」とだけ伝えて、医師がそれをうつ病だと誤診すれば、必要でない抗うつ薬が処方され、逆に症状が悪化する可能性があります。

医師の専門知識や経験の違い

いくら専門医とはいえ、その道に何十年ものプロもいればまだ開業して間もない先生もいます。

専門知識や経験の浅さはこちらからしたら一見わかりません。

あなたがはじめての患者です!なんて開業医はいないとは思いますが、もし経験が浅いと誤診や診断の遅れが生じてしまうかもしれません。

うつ病が悪化するスピードは人それぞれですが、早めの治療が良いのは間違いない事実です。

また前述のように経験の浅い医師だとコミュニケーション不足に発展してしまうこともあるかもしれません。

治療アプローチの違い

医師が薬での療法を提案し、患者がカウンセリングや話を聞いてほしいと思っている場合、患者は治療に対して納得感を持てず、不信感が生まれます。

医師の意見と患者の希望が一致しないと、患者は治療に消極的になり、治療が効果的に進まなくなる可能性があります。

医師が長期的な治療を提案する一方で、患者が早く治りたいと焦っている場合、患者は治療が十分でないと感じることがあります。

「すぐに効果が出ない」と感じて治療を途中でやめてしまうと、結果として症状が長引いたり悪化したりします。

>医師の時間的余裕の不足

医師に時間的余裕がないと、患者が自分の症状や気持ちを十分に話す機会が少なくなります。

医師の時間的余裕の不足により、重要な症状や悩みが医師に伝わらず、誤診や適切でない治療が選ばれる可能性が高まります。

治療には、患者の細かな感情や日常の変化を聞き取ることが大切ですが、短い診察時間ではそういったことが難しくなります。

私自身、問診で「元気ですか?」「いや調子悪いです」「うーん、そうですか。」という超スピードで終わったことがあるので、医師の時間的余裕の不足についてはかなり深刻だと思っています。

受診待ち1時間、診察30秒…みたいなことが何回も続き、担当医に不信感が募りました。

相性やフィーリングの問題

相性が良くない医師との治療では、医師のアドバイスや処方に対して疑問を持つことが増えます。

信頼感が薄れると、治療に積極的に参加しなくなり、治療効果が薄れることがあります。

私もうまく担当医と話すことが出来ず、職場の先輩の「薬を辞めたら快方にむかった」という発言を鵜呑みにしていきなり投薬治療を中断したことがあります。

本来であれば専門家である医師を信頼して過ごすはずが、職場の先輩の発言を信頼してしまいました。

結果、私は病状がかなり悪化してしまい後悔することになりました。

うつ病で通院している医師と相性が悪いと感じられる場合に考えられる解決方法

担当医との相性が悪い…。病院を変えるべきか…?

最終的には医師の変更等をするにしても患者側の努力で変えられることもあるかもしれません。

セカンドオピニオンを活用しよう

うつ病と診断された際、治療に対する反応が薄いと感じている場合、セカンドオピニオンを受けることで別の医師から新たな視点や異なる診断を受けられることがあります。

別の医師が、実は双極性障害や不安障害など別の疾患であることに気づくことで、適切な治療法を提供され、症状が改善する可能性があります。

また、現在の治療法に疑問を持っている場合、セカンドオピニオンを求めることで、別の医師から新しい治療法やアプローチを提案されることがあります。

薬物療法だけでなく、認知行動療法やマインドフルネスなどの代替療法を考慮することで、患者の治療に対する意欲が高まり、より効果的な治療に結びつくことがあります。

コミュニケーションを重視してみよう

診療前にあらかじめ自分の症状や気持ちを整理することで、診察をスムーズに勧めることもできます。

日記のように症状の変化や日常生活における影響をメモにまとめておくことで、診察中に伝え忘れることを防ぎ、医師に自分の状況を正確に理解してもらいやすくなります。

治療法について希望を伝えてみよう

自分の希望や意見を率直に医師に伝えることで、医師は適切な治療方針を検討しやすくなります。

「私は薬だけでなく、カウンセリングも受けたい」といった具体的な希望を伝えることで、医師は患者のニーズに応じた治療計画を提案しやすくなります。

このようにしっかりと気持ちを伝えることで、治療に対して前向きな姿勢を持ち、医師とのコミュニケーションが円滑になることが期待できます。

診療時間を工夫してみよう

次回予約時に、自分の優先事項や話したい内容をあらかじめ伝えておくことで、医師が診察の準備をしやすくなります。

「次回の診察では、特にこの薬の効果について相談したいです」といった具体的なリクエストをすることで、診療がより焦点を絞ったものになります。

大抵の医師はカルテにメモを残してくれるはずなので、次回診察時にスムーズに受診できるようになります

病院や医師の変更を検討してみよう

上記を試してもやっぱり相性が悪い…となったら、最終手段で通院している病院を変更したり、担当医の変更を申し出ましょう。

うつ病で通院している医師と相性が悪いと感じ、もし病院を変更する際の注意点

ただし、いきなり病院を変更するわけにはいきません。

いきなり変更してしまうと双方の病院に迷惑をかけてしまったり、病状の悪化を招いてしまったりするからです。

注意点を3点解説します。

過去の診療履歴を必ず引き継ぐ!

患者の過去の診療履歴には、以前の診断や治療法、薬剤の反応、アレルギー歴など重要な情報が含まれています。

この情報が新しい医師に伝わらないと、患者が以前にどのような治療を受けていたのかを理解できず、無駄な検査や不適切な治療が行われる可能性があります。

その結果、適切な治療が遅れ、症状が悪化するリスクが高まります。

また、過去の診療履歴が引き継がれないことで、新しい医師は患者の背景や治療経過を理解できず、信頼関係を築くのが難しくなります。

患者は自分の状況や過去の経歴を一から説明する必要があり、これにストレスを感じることがあります。

信頼関係が築けないと、新しい医師に対してオープンになりにくく、治療への参加意欲が低下する可能性があります。

理由はなんでもいいので、転院したい旨を伝え、紹介状をもらってください。

私は車で通院していたのですが、車を売る予定もないのに「車を売ることになったので通院することが難しい」と伝えて病院を変更しました。

紹介状をもらうときは、次の病院の予約をとってからにしましょう。

急な治療の中断は控える!

急な治療の中断は絶対にやめてください。

私も急に辞めて、しばらくは調子が良かったのですが、そのあと地獄の症状になり、結果悪化してしまい、休職することになりました。

薬の中には急に辞めると副作用が起きてしまうものや、段階的に中止しないといけないものもあるので、自己判断で治療を中断することは控えてください。

通院の利便性を考慮する!

通院の利便性を考えずに病院を決めてしまうと、体調の悪いときに病院に行きにくくなったりして、勝手に治療を中止してしまうことにもつながります。

会社から通いやすい、自宅から通いやすい、駅から近いなど利便性を考慮することでより通院しやすくなります。

まとめ

担当医の変更は珍しいことではありません。

どんな病気でも医師と二人三脚で治していくことになります。

相性が悪いと感じたときは、思い切って担当医の変更も視野にいれてみてくださいね。

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