身近にいるパートナーがうつ病になってしまったとき、どういう風に接し、何をしたらいいかわからない…ということがあると思います。
実際、私の夫も私がうつ病になってしまったときどう接したらいいかわからなかったようで私の地雷を踏み、家庭内が険悪になることがありました。
我が家のようにならないように、うつ病になってしまった相手にどう接すればいいのか解説します。
パートナーがうつ病に…なにをすればいいの?
うつ病というのは、自分でも感情や行動のコントロールが効かないことが増えてしまう病です。
ここで誤った接し方をすると、逆に症状が悪化してしまったりパニックを起こしてしまう可能性もあります。
別記事で「うつ病になってしまったパートナーに何をしたらダメなの?」という記事も書いているので、そちらも合わせて見てくださったら幸いです!
パートナーがうつ病に!なにをすればいいの?うつ病ってどんな病気?
まずは、うつ病どんな症状が現れ、どういう風になってしまうのか。
誤解されがちな症状も解説します。
うつ病は「心の風邪」ではない
うつ病は『心の風邪』ではありません。
よく『心の風邪』という表現が使われていますが、正しくは脳の病気に近いです。
脳の中の神経を司る部分に何らかの支障をきたし、必要な神経成分が分泌されないことで、様々な体調不良や抑うつ状態になってしまうのです。
一週間寝ていれば治るような風邪ではなく、病気に向き合うためにしっかりとした休養が必要になる病気です。
エネルギーや意欲が著しく低下してしまう
うつ病になってしまうと、エネルギーや意欲が低下します。
ただ低下するのでなく、著しく低下します。
昨日出来ていたことができなかったりする他、日常生活を送るのに必要不可欠なシャワーを浴びたり、歯を磨くことすら出来なくなってしまいます。
もちろん、うつ病になる前に趣味に活発だったとしても病気になってしまうと何もできなくなってしまう…ということもあります。
感情が鈍くなってしまうことがある
うつ病になってしまうと感情が鈍くなってしまうことがあります。
主に失われるのは笑顔で、無表情になってしまうことが増えます。
楽しい、嬉しいといったプラスの感情が失われて、何も感じなくなります。
ひどいときはお腹がすいた、眠いといった意思すら感じられなくなり、ひたすらただ時間を過ごすだけの日々が続くようになってしまいます。
うつ病は誰でも起こりえる
うつ病はよく「心が弱い人がなる病気だ」と言われることがあります。
しかし、それは誤解です。
うつ病はどんな人でも罹患する可能性のある病気です。
私は大丈夫!という人でもなります。
私は実際、うつとは無縁に世界で生きてきたと思っていましたが、30代になり突然罹患しました。
私は絶対大丈夫!と過信しないで、もし慢性的な体調不良や気分の激しい落ち込み等があればすぐ心療内科を受診してください。
行ってみて、なにもなければそれでいいです。
大切なのは早めの治療です。
パートナーのうつ病!なにをすればいいの?やってほしいこと10選
パートナーがうつ病になってしまった場合、単純に「元気出してね」や「がんばってね」という今まで通りの声掛けがかえって症状を悪化させる声かけになってしまうかもしれません。
また、良かれと思っての行動が逆鱗に触れる可能性もあるため以下のことを参考にしていただけると幸いです。
専門家のサポートを推奨する
もし、パートナーに明らかにうつ病っぽい症状が出ているのにも関わらず様々な要因で専門家のサポートを受けていないのであれば、すぐに専門家のサポートを受けるように進言してあげてください。
適切な投薬治療やカウンセリング等で症状が緩和される可能性があります。
症状によっては休職を勧められることもあるでしょう。
その際は医師の指示に従い、無理せず休職するのが一番です。
無理をさせない
本やネットで見たからといって、無理やり気分転換に散歩に連れ出したりするのはやめましょう。
本人が寝ていたいなら寝かせておくのが一番です。無理に家事や仕事等をするとかえって疲労感が凄まじいことになり、症状が悪化します。
うつ病で家に引きこもってしまうのは、怠惰なわけではありません。
それしかできないのです。
新しい刺激は疲労感に繋がってしまうので、本人に外出する気力がないのであれば無理をさせることは禁物です。
聞き役に徹する
会話は聞き役に徹してください。
むやみに反論やアドバイスは求めていないことが殆どです。
「今の気持ちを聞いてほしい」「不安だから肯定してほしい」そういった気持ちでいることが多いので、「それじゃあいつまで経っても治らないよ」とか「じゃあ〇〇したほうがいいんじゃない」といった返答はいりません。
何度同じ話をされても、ひたすら聞き役に徹してあげると、パートナーの気持ちも安らぐと思います。
孤立させないようにする
長時間一人きりにすると、重度のうつ病の患者の場合何をするかわかりません。
希死念慮というものが突然膨れ上がった時に、取り返しのつかない自体になりかねないからです。
仕事などで長時間パートナーと離れてしまう場合はこまめに連絡をとったり、位置情報を共有するなどして、なるだけ一人っきりの時間があっても管理できるようにするといいでしょう。
究極「なにか食べた?」「寝てる?」そういったレベルでの連絡でも問題ありません。
<h3>落ち着ける環境を整えてあげる</h3>
部屋を薄暗くしたりして、落ち着ける環境を整えてあげると良いでしょう。
アロマを焚いてみたり、間接照明を灯してみたりするのも効果的です。
うつ病になってしまうと、意欲や判断力の低下を引き起こします。
それにより、掃除ができず部屋が汚くなってしまう場合もあるので、適度に掃除をしてあげると良いです。
パートナーも掃除をできそうなのであれば、パートナーと協力して掃除をするのも気分転換になるでしょう。
小さな達成を褒める
「今日はごはんを食べられた」「しっかり休めた」そういった小さなことでも大げさに褒めてあげるとやる気に繋がります。
うつ病の人の頭の中は基本的にネガティブで溢れています。
「こんなことしかできない」「昨日はできていたのに…」そういった小さなマイナスの積み重ねが自分自身を更に追い込みます。
なので、それを吹き飛ばすくらい小さな達成を褒めてあげると、かなり嬉しく感じます。
私は「歯を磨けてえらいね」と言ってもらっていました。
マッサージをしてあげる
マッサージもかなり効果的です。
寝てばかりだと同じ姿勢でいることが多いので、落ち込みがひどいときは首や背中をほぐしてもらうとかなり気分が前向きになりました。
身体が緊張していると、心もこわばってしまうので肩をまわしてあげたりするのもいいでしょう。
小さな喜びや気分転換を提案する
もし、パートナーの調子が良いのであれば軽い散歩などは効果的です。
私は本屋さんを散策したり、ドライブに連れて行ってもらってました。
特に夜のドライブは不安になりがちな夜を楽しく過ごせてよかったです。
後は外食してみたり、コンビニで豪遊してみたり、普段やらないようなことをやると刺激になって楽しかったです。
忍耐強く接する
うつ病は一朝一夕で治る病気ではありません。
年単位で付き合っていく病気です。
かなり忍耐強くパートナーと接することになると思います。
理不尽に怒られたり、ヒステリックを起こしたりしてしまいますが、逆にイライラをパートナーにぶつけると症状が悪化してしまうこともありますので注意してください。
自分自身のケアも大切にする
忍耐強く接していく中で、自分自身もうつ病になってしまったら共倒れになってしまいます。
自分自身もうまくリフレッシュしたりすることで、パートナーにも優しく接することが出来ると思うので、無理せず自分自身のケアもするようにしてください。
まとめ
パートナーがうつ病になってしまった場合、やってほしいことをまとめました。
私自身夫とぶつかり合いながらこうしてほしいああしてほしいと伝え続けました。
書いたことが全てではありません。
一番はパートナーと話し合って、パートナーが求めることを行動するのが一番です。
また、ご自身が潰れないよう適度に息抜きをして過ごしてくださいね。
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