ChatGPT、ブロックチェーン、生成AI…近年テレビやネット記事で目にすることも多い単語ではないでしょうか。
また上記の単語を聞いたことはなくても、Wi-Fiや無線LAN、ルーターなどは日常でも使用する単語ですが、意味や機器の用途をしっかり理解しているでしょうか。
よく目にするなんとなく知っているような基礎的なIT用語をしっかり理解できる資格、それがITパスポートです。
働きながらITパスポートに合格したIT知識ゼロ女の勉強方法についてお話しします。
働きながらITパスポートに合格することは可能?私が取得を目指した背景
働きながらITパスポートに合格することは可能なのでしょうか?
ずばり、可能です!!
みなさんは働いていて、「あーあ、ITスキルほしいな」と漠然と思ったことありませんか?
私はあります。
私は知識がゼロにも関わらず、電話対応要員としてシステム室に配属されたのですが、職場で意味の分からないカタカナ語が飛び交っていて理解できていないのが自分一人だけ…という悲しい状況に嫌気がさしたことがきっかけでした。
新卒からIT業界にいる夫に聞いてみたところ「ITパスポートの勉強でもしてみたら」と言われたのがITパスポート取得への道のはじまりでした。
ITパスポート自体、夫に言われるまで聞いたことがなかった資格なのですが、調べてみると私のような知識ゼロ系IT難民でも取得できそう…!ということで勉強を始めました。
自分のピッタリの勉強方法がなかなか見つからず、無理に参考書を読んでみたり様々苦節しましたが、継続勉強が本当に苦手な私はぎゅぎゅっと一か月半程度の勉強で合格しました。(しっかり根詰めて勉強していたのは実際二週間もないくらいだった気もします)
合格した結果、職場での会話が前よりも理解することができるようになり、履歴書にも記載できる資格なので今後転職する際も「ITの基礎知識がある人間」としてアピールできるようになりました。
働きながらITパスポートに合格するための勉強方法
どんな教材で勉強することが合格への近道なのでしょうか。
実際にITパスポートに合格するために私が使用した勉強方法を紹介します!
参考書を読む
私がITパスポートを勉強すると決めたときに向かったのは本屋でした。
買った参考書はこちら
参考書は必ずその年のものを買うようにしましょう。
なぜなら毎年シラバスが追加されるからです。
ITの世界は日々目まぐるしく変わっていきます。
1年ずれるだけで知らない単語がわんさか出てくる…なんてこともあるので注意しましょう。
過去問道場でひたすら過去問をする
ITパスポートには『過去問道場』があります。
この『過去問道場』がかなり優秀で、私は『過去問道場』ほぼ一本で合格したようなものです。
実は一応参考書は買いましたが、読了はしていません…。
過去問道場でわからない単語がでてきたり、同じ問題を何度も間違えたときにわかりやすい解説を求めて参考書を読んでいたくらいです。
よくITパスポートの勉強サイトで「まずは、参考書を流し読みでもいいので最初から最後まで読みましょう!」と書いてありますが、私は興味のない分野の参考書を最初から最後まで読むのはかなりハードルが高いと感じました。3周するなんて無理です。お腹が痛くなります。
とりあえず、『過去問道場』をひたすらこなして解説を読む!これに限ると感じました。
ひたすらというのは、過去10年分の過去問を総なめしていきます。
単語や用語に慣れていない最初のうちは一日100問やるだけでも疲れてしまうと思うので、ほどほどに。
慣れてきたら100問を3回繰り返してみたりと解く回数を増やして時間のある限り過去問に取り組みます。
『過去問道場』は設定すると100問ごとに合格率〇〇パーセントと表示されるのでモチベーションにもなりました。
私は過去10年分の過去問を大体5000問解いた段階で合格することができました。
5000問と聞くと「まじ?」ってなるかもしれませんが、100問解くのに慣れてくると1時間くらいだったので、そんなに無謀な数字ではないかな…と思います。
ITパスポートは過去問は出ません。
『過去問道場』の丸暗記はあまり意味がありません。
過去問に限りなく似た言い回しの別の問題が出ますので注意してください。
コツは「〇〇とくれば△△!」のように関連付けて覚えることです。
例えば「バイオメトリクス認証」という単語が来たら「虹彩や静脈認証をはじめとする身体に関わる部位を用いた認証方法」とだけ覚えておけば逆の質問がきても問題ないですし、他の問題の選択肢に「バイオメトリクス認証」があっても正解から排除することができます。
こんなにきっちり覚えなくてもふわっと「体の認証のやつ」とでも覚えておけば問題ありません。
スマホアプリに頼る
過去問道場ばかりしているとだんだん気が滅入ってきます。
そんなときはスマホを見るついでにアプリをDLして、ゲーム感覚でやっていました。
私がDLしていたアプリは「ITパスポート 絶対合格の問題集」でした。
通勤時、お昼休み、トイレにいるとき、寝る前…活用していた時間は正直少なめですが「私は勉強をしているんだ…」という精神安定のためにアプリを開いていた記憶があります。
動画講座(YouTubeなど)を活用する
勉強しているとどうしても理解できない問題にぶち当たってしまうときがあります。
そういうときはYoutubeで自分が理解できるような優しい解説をしている人を探しまくりました。
聞き流し系は私にはあまり効果がなかったので、解説系の動画ばかり見ていました。
働きながらITパスポートに合格するのに必要?プログラミングと計算問題
ITパスポートにはかなりの数の計算問題が出題されます。
どのような問題かというと損益分岐点や進捗率を出す問題などです。
数学が得意な方はもちろんトライしても構いませんが、苦手な方にとっては結構死活問題です。
また同じくらいプログラミングに関する問題も出題されます。
プログラミングも得意な人は得意ですが、苦手な人はとことん苦手だと思います。
ここに時間を割くと他の問題へ割く時間が減ってしまいます。
その際の必勝方法があります。
プログラミングは捨てる!
わからないことに時間をかけるのは無駄です!
プログラミングの問題は捨てましょう!!
捨てても他で頑張れば合格できます。ITパスポートは四択なのであみだくじで決めちゃいましょう。
計算問題は捨てる!
計算問題も捨てましょう!!
私はド文系で計算問題を見るだけで寒気がしたので、過去問道場でも計算問題は見た瞬間に適当に四択をクリックしていました。
進捗率、工数、人日…財務表…寒気がします。
損益分岐点を出す計算だけは極める!
しかし、計算問題を全部まるっと捨てるとなると他でかなり補填しないといけません。
私は自信がなかったので、比較的簡単な損益分岐点を求める計算だけ完璧にして臨みました。
損益分岐点の問題は計算問題の中でも比較的出題率が高いです。
もちろん損益分岐点でなくても、自分で解きやすい問題があればそれをお守り的な存在で心の中に置いておくとかなり良いです。
働きながらITパスポートに合格するのに一番大事なこと
働きながらITパスポートに合格するのに一番大事なことを解説します。
勉強するにはモチベーションの維持がかなり大事なので、これから解説することを実施していくとモチベーションの維持にもつながるのではないでしょうか。
試験日を決めてしまう
一番大事なのは今すぐに試験費用を払って、試験日を確定させることです。
ITパスポートの試験は3日前まで日程の変更をかけることができます。
私は日程の変更を繰り返して、初回試験日の一年後まで引っ張ってしまい、それ以上日程の変更をかけることができず受験しました。
一年後まで日程変更は可能なので、とりあえず一か月後のITパスポート試験に挑戦しましょう。
試験日さえ決まれば、あとは勉強するのみです。
落ちてもめげない心を持つ
ITパスポート試験は地域によっては毎週行われています。
落ちてもすぐにまた受験することができます。(もちろんお金はかかりますが…)
かくいう私も三度目の正直で合格しています。
1回目…舐めてほぼ無勉強(参考書パラ見)受験。全く歯が立たず玉砕。
2回目…過去問道場で過去すべての問題1000問くらい。計算問題とプログラミング問題は全捨て。あと一歩。
3回目…過去問道場で過去10年の過去問に絞って5000問。損益分岐点のみ完璧にしてそのほかの計算問題とプログラミング問題は全捨て。合格。
落ちても関係ない!一週間後に受験してやる!という精神でした。
ITパスポートは受験当日に合否がわかるので気持ちの切り替えも早くできました。
モチベーション維持のために自分へのご褒美を用意する
大事なのはご褒美です。
前から欲しかった服、アクセサリー、本…などなど。
私はずっと気になっていたコスメデコルテのリポソームをご褒美に頑張りました。
合格率50パーセントとはいえ、国家資格ですから多少の贅沢は許されます。
自分を追い込め!SNSを有効活用する
勉強の敵でもあるSNS。
私はXに「勉強します」「勉強をしたいと思います」とつぶやいてから勉強していました。
誰かに報告しておくことでそのあとポストしにくくなって、自分を手軽に追い込めます。
私は「勉強から逃げるために勉強するぞ!」と謎の理論で勉強していました。
休憩するときは「ITパスポート 合格」で調べたりして、モチベーションをあげていたりもしました。
まとめ
ITパスポートはしっかり勉強すれば、IT知識がなくても短期間で合格できる国家資格です。
また、実生活に役立つ知識がたくさんあるので、「なんか勉強したいな…」「ITの知識を増やしたいな…」という方にはうってつけの資格試験です。
参考書をたくさん買ったりと初期投資もほぼないので、ぜひ挑戦してみてください。
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